カリフォルニア州沿岸部におけるブライトバンドがある時とない時の雨滴粒径分布と降水の特徴 |
山地部の雨雪判別。レビュー多い。雨雪判別を洪水予測に利用。
P196R下部:前の時間の(antecedent)雪面積・地表面積が、降水が地表面で最後にとる形に影響を与える。すなわち、雨が雪の中に取り込まれて凍るか、雪が(雪のない)地面の上で融けて流出するか、ということに影響を与えている。この最後の部分が洪水予測に重要なのである。融解する雪粒子の形成や、地表面と積雪の関係は比較的よく調べられているが、上空の融解層と積雪の関連はあまり調べられていない、特に複雑地形では10/20’8。
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5.結論a要約
問題を3つにまとめる。
1.プロファイラで見つけたBBHは流域から離れているがどの程度融解高度を代表しているか?
BBHを融解層表面であると仮定すると、326~457mのRMSEが発生する。さらに、別の流域が暖気寒気の境に位置したり、蒸発冷却から排水(drainage)が流れだしたりすると別の難しさが増える。10/21’8
2.プロファイラと流域の位置、時間の関数を考えて、BBの高度と地表の雪線を一致させるのには何が必要か?
気温傾度(緯度1度でBB高度が41.4m低くなる)を考えるべき。さらに、太陽放射による日変化も考慮すべき。プロファイラの場所ではBB高度は夜間で127~278m低くなった。
3.雪があるとき、ある気温で降雨期間中に融けるか積雪となるかの確率は?
地上で降水が雨か雪かの割合は1.5℃で同じくらい。ただし、雪がある場合に、3℃でその雪が融けだす確率は50%くらいである。地上にある雪の温度、含水量などに依存するので事例解析によって、地上降水の取り込み方を調べる必要があるだろう10/22’8.
図4:ブライトバンド高度と流出量の比較。事例解析の期間を2つ抽出。
図5:ブライトバンド高度とプロファイラの比較。2事例。
図7:地上観測による降水タイプと、ブライトバンド高度の時系列。地上降水で比較するとブライトバンドより上方では降水タイプが雪と推定される(降水タイプは気温で判断、上図)。ただし、積雪に寄与せずに降水量の増加となっている場合がある(下図)。
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